川崎:神戸戦(DAZN)観戦記 2021.09.29
一転して「等々力笑劇場」だ。前節と同様押し込まれる展開で始まり、同じような時間帯であっ
さり失点。イニエスタのロングパスを大迫がキープし、対応したジェジエウの隙を突いてクロス
を入れられ、走り込んだ武藤に合わせるだけのシュートを決められた。神戸としては前節と同じ、
大迫-武藤のラインでの得点だが、イニエスタのロングパスはさすがだ。筆者としてはこの二人
にだけには決めさせたくなかっただけに残念だ。ところが、3試合続けての終了間際の決勝弾と
は行かないまでも、不思議に負けるような気がしなかった。前半も終盤近く、またもロングパス
の攻撃に会い、ジェジエウと谷口の両SBが対応したが、谷口のクリアボールが大迫に当り前に
零れ、シュートを打たれるも枠外に外れる。更にカウンター攻撃からイニエスタが右Pエリア内
に抜け出しシュートするもソンリョンが防ぐ。この2発を防いだのが大きかった。
後半に入ると、フロンターレがリズムを掴み、マルシーニョが相手BKと競りながら強引にPエ
リア内に侵入すると、たまらず菊地がファールで止めPKを獲得。ところが、家長がPKを左ポ
ストに当て外す。これでは流れを渡してしまう、と思う間もなく、今度は右からのクロスが神戸
DFの手に当り再びPKを獲得し、これをダミアンが決め同点。さらには、ドリブルで右サイド
を駆け上がった山根の高速クロスに神戸DFが足を出すとゴールマウスに吸い込まれた。オウン
ゴールで勝ち越しだ。終盤には家長のお詫びの一発がネットを揺らし、終わってみれば完勝で、
得点経緯も結果も笑いが止まらないゲームとなった。