欧州リーグの強豪チームの来日と女子W杯や天皇杯が重なり、猛暑の中のサッ
カー観戦は夏休みなしである。
7月29日の川崎対Bミュンヘン戦はBS11で観戦。ブンデスリーガーの強
豪との戦ぶりが注目されたが、後半初めの5枚代えから次々に交代カードが切
られ終ってみれば、脳震盪の疑いの交代を含め何と都合23選手がピッチに立
った。この試合のレギュレーションを知らずに観たからかも知れないが、いさ
さか拍子抜けであった。試合はBミュンヘンが1:0の貫禄勝ち。
7月31日の女子W杯予選リーグのスペイン戦は格上相手への挑戦であったが、
堅守速攻の作戦が壺に嵌り4:0の圧勝であった。前半はシュート3本で3得
点と云う効率の良さであった。天皇杯3回戦でJ2の町田がJ1王者の横浜F
Mに4:1で圧勝したが、その町田が4回戦では新潟に0:1で敗退した。ト
ーナメント戦で良く起こるジャイアントキリング現象であり、なでしこも次戦
は油断できない。
さて前段が長くなったが、高知ユナイテッドSC戦は「試合に負けて勝負に勝
った」が実感である。相手はG大阪、横浜FCと連続してJ1チームを破り勢
いに乗っている。ジャイアントキリングの成功体験もあり自信も付けているだ
ろう。フロンターレ側は油断大敵とみたのだろう。3つ下のカテゴリーのチー
ムが相手とは思えないようなフルメンバーの先発陣で臨んだ。相手の作戦も十
分学習していると思われるが、現況のフロンターレの得点力不足が露呈したよ
うな展開で、ボールの支配率は圧倒しているが、相手守備ブロックの周りを回
す(回させられる)だけで、たまにクロスを入れても跳ね返されてしまう。逆
に高知側の狙いのカウンター攻撃が機能し、失点してもおかしくない場面が何
度もあり、先制されていたら敗けていたと思われる際どい勝利であった。結局
得点は瀬古のCKをストーンの瀬川がゴール前に流し、山田が強烈なシュート
を放ち、GKが弾いた零れ球を佐々木が押し込んだもので、流れの中での得点
ではなかった。J1でも下位チームとの対戦で良くみられる「攻めあぐむ」展
開であったが、取り敢えず勝ち上れた事を喜ぶべきだろう。