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2023年10月

2023年10月31日 (火)

川崎:柏戦DAZN観戦記 2023.10.29

前節は天皇杯準決勝の相手の福岡とのおさらいの試合。今節は天皇杯決勝で当

たる柏との前哨戦。面白い巡り合わせだ。この試合の位置づけはと云えば、勝

利を目指すことは当然だが、天皇杯の決勝を控え相手のストロングポイントや

弱点を探る事にある。こちらの手の内は見せないでおく事も必要だろう。

大南がイエロー4枚で出場停止(前の試合での怪我が完治していないのかも知

れないが・・・)でCBはジェジエウと山村、両SBは山根と登里、MFは橘

田、脇坂、瀬古、FWは家長、ゴミス、マルシーニョの先発陣。

チーム状態が上向きの柏の攻守の切替はしっかりしており、攻め手を欠く中に、

ちょっとした軽いプレーからボールロストし、相手右サイドに大きく振られた

ボールを山田雄士に持ち込まれ先制点を決められた。マティウスサビオのロン

グパスも山田雄士のドリブルとシュートも見事であったが、フロンターレ側の

ボールロスト後の対応に隙があったように思う。

後半開始から瀬古に代えて遠野を投入して巻き返しを図ったが、その遠野が危

険なタックルでVARの結果一発退場となった。微妙な判定だが、その少し前

に橘田が引っ掛けられたプレーがファールを取られず流された事が伏線となっ

たのではないかと思えてならない。残り35分を10人で戦う事となったが、

数度のCKからの猛攻等を何とか凌ぎ、逆襲で橘田が同点打を決め、以降守り

切って引分に持ち込んだ。終盤は天皇杯決勝のことはすっかり頭から消え、こ

の試合の逆転に期待を込めて応援する自分がいた。

2023年10月28日 (土)

川崎:BGパトゥム・ユナイテッドFC戦DAZN観戦記 2023.10.24

ACLグループステージの第3戦はチャナティップが所属するタイのチームと

のアウェイ戦。川崎時代には見せたことのないチャナティップの溌溂としたプ

レーに目を見張らされたが得点は許さず。逆にフロンターレは相手に当る多少

のツキもあったが、Pエリア内での崩しから、先発起用に応えた遠野の一発で

幸先よく先制する。前半ロスタイムに同点にされるいやな流れも、後半早々に

橘田の今やすっかり専売特許になったミドルが決って勝越し。更には一人カウ

ンターのマルちゃん劇場と大南のヘディング弾が飛び出し、本稿の書き出しと

して「快勝」の言葉が浮かぶ。ところが突然の暗転だ。ソンリョンがラフプレ

ーとの判定でPKを取られる。続いて大南の負傷退場、交代のジェジエウのプ

レーに入る前のイエロー、更には高井にも同じくイエローとくればレフリー不

信に陥らざるを得ない。4:2で試合は〆たが、後味の悪い勝ち点3となった。

大南の怪我の具合が心配だ。明るい材料はジェジエウが復帰したこと。

 

2023年10月24日 (火)

川崎:福岡戦DAZN観戦記 2023.10.20

痛快なゲームを観させて貰った。川崎が先手を取るも直ぐに追いつかれ前半終

了。後半逆転されたが終盤に追いつき、ロスタイムで再逆転し終了間際に突き

放すと云った展開。スコアは天皇杯準決勝と同じ4:2で決着した。川崎の得

点はいずれも、ボール回しから相手防御の隙を突いてこじ開ける所謂フロンタ

ーレらしい得点ではなかった。先制点は橘田がすっかり嵌ったミドルシュート

の零れ球をこの日左SBに入った瀬川が遠目の位置から決めたもの。コバ悠の

同点弾は山村のロングパスを巧みにコントロールし相手BKと競りながら決め

たもので、今シーズンのベストゴール候補に上げられるであろう。勝越し点は

ゴミスがゴールを背にしたポストから胸で返した浮き球を遠野がボレーで決め

たもので、抑えの利いたシュートはお見事。ダメ押し点は右サイドでゴミスが

マーカーを置いてきぼりにしクロスを入れ、宮代が滑り込み押し込んだもの。

新しい川崎の得点パターンをみたようでこれからの試合が楽しみだ。一方失点

はと云えばいずれも防げたのではないかと思われるもので、ゴール前のごちゃ

ついた中でマークが外れた事に起因する。今季失点が多いのが分るような場面

であった。

2023年10月 9日 (月)

天皇杯準決勝川崎:福岡戦TV観戦記 2023.10.08

ベスト4は川崎の他には福岡、柏、熊本が残った。熊本のジャイアントキラー

振りは特筆される。柏はJ1で低迷していたが、ここへきて調子を上げてきた。

福岡も毎年J2への降格候補に上げられるが、今年は地力をつけ現在のJ1順

位は川崎の1つ上の8位だ。ルヴァンカップでもベスト4に残っている「強豪」

であり、厳しい戦いが予想される。

フロンターレの先発陣は右FWに家長が戻り瀬川はベンチスタートで他は蔚山

戦と同じだ。車屋はベンチ外でBKの控えには高井が入った。川崎はいい形で

試合に入れた。攻勢に出ている間に結果(得点)に結び付けたいものだ、とみ

ていたら早々に脇坂のCKをニアで山村が合わせて先制した。以降は川崎ペー

スで進む。40分に脇坂のスルーパスに抜け出したマルシーニョが相手GKに

倒されPKを獲得。ところがこれをダミアンがGK正面に蹴り、左右に動かな

かった山岸に阻まれた。ダミアンは湘南戦の蹴り直しのPKを決めた成功体験

からか、再び正面に蹴ったが失敗した。山岸の読みと云うか賭けに負けたのだ

が、左右にびしりと決めて欲しかった。その直後に川崎の陣地深くの左サイド

からのスローインのボールを奪われ、ゴールライン付近に運ばれ、折り返しを

金森に難なく合わされ同点とされてしまった。PK失敗と直後にBK陣が崩さ

れた形で同点弾を喰らうと云った悪い流れのまま前半終了。

心配された展開だが、後半開始直後から再びフロンターレの攻撃が活性化し、

この時間帯にGKの零れ球を橘田がボレーのミドルを放つと相手BKに当りな

がらゴールに吸い込まれた。蔚山戦後に鬼木監督が、「橘田はミドルを打とう

としないが、打てばどうなるかこれで分るだろう」と言っていたが、その通り

になった。難易度の高いボレーの抑えの利いた見事なシュートであった。次の

1点が勝負の分かれ目となるとみていたが、相手CKを捕らえたソンリョンが

絶妙なフィードを前線に残っていたマルシーニョの先に送り、マルシーニョが

相手BKに競り勝ち、前に出てきたGKの上に見事なループシュートを決め勝

利を手繰り寄せた。おまけとして脇坂のCKをファーのダミアンが決め、PK

失敗を取り戻したとばかりに裸になって大はしゃぎしたが、当然イエローの対

象で、これは頂けない行為である。また終了間際に失点してしまったが、この

あたりも反省点であろう。

2023年10月 4日 (水)

川崎:蔚山戦DAZN観戦記 2023.10.03

ACLグループステージの第2戦は韓国の強豪蔚山が相手だ。過去9回戦って

1勝4分4敗と分が悪い。ホーム戦だけに勝点3をもぎ取りたいものだ。

フロンターレの先発陣はCBの一角に山村、FWに瀬川が入った他は現状での

ベストメンバーだ。車屋、家長はベンチ外で気になるところだ。

試合はフロンターレが出だしから攻勢に出て幾つかのチャンスを作るも決め切

れず、蔚山も徐々にペースを掴み前半を終了。後半もフロンターレがやや優勢

のまま進展。途中でマルシーニョが抜け出し、ダミヤンと攻め上ったビックチ

ャンスもものに出来ず。このような攻めあぐむ展開で良く起こる、相手のカウ

ンター攻撃からの失点を心配しながら観ていたが、引分濃厚な終盤に遠野のバ

ックパスを橘田が火の出るようなシュートで決め勝利をものにした。中距離弾

と云うより長距離弾に近い距離であった。J1新潟戦で同点に追いつかれた際

のポスト直撃弾や内に切れ込んでの決勝弾を見せつけられただけに、橘田のゴ

ラッソに胸がすっきりした。

蔚山は中2日のアウェイ戦と云うことで、引分狙い(あわよくばカウンターで

一発)のような戦い方であったが、勝ちにきていたら違った試合になっていた

かも知れない。相手の立場に立てば作戦ミスであろう。川崎も立上りの攻勢の

時間帯に決め切れなかったのは反省点だろう。もう2点位は欲しかった内容で

あった。いずれにしても、この勢いを大事にして8日の天皇杯準決勝福岡戦も

勝ち上って貰いたいものだ。

2023年10月 1日 (日)

川崎:新潟戦DAZN観戦記 2023.09.29

アウェイ戦で負けているだけに、ホームで雪辱したい相手だが2:3の結果も

さることながら内容は完敗であった。

先発メンバーは大幅に入れ替わった。CBに山村と田辺、両サイドが山根と登

里、MFにシミッチ、脇坂、遠野、FWにコバ悠、ゴミス、マルシーニョだが、

ここ3戦をクリーンシートで凌いできたCBの車屋と大南の欠場は痛かった。

新潟対策でマルシーニョが中に絞ってプレイするも機能せず、開始直後から新

潟の攻勢に会いソンリョンの好セーブで凌ぐ有様だ。それでも前半半ばにCK

の流れから遠野がミドルシュート、GKが弾いたところをシミッチが押し込ん

で先制した。ところが30分に新潟の三戸の強烈なミドルシュートがポストを

直撃し、こぼれ球を鈴木に押し込まれ同点とされた。

後半、フロンターレはコバ悠に代えて瀬川、ゴミスに代えて山田を投入し、流

れは大分改善したが、59分にゴール前で振られて、右サイドでフリーになっ

た新井に逆転弾を決められてしまった。フロンターレも巻き返し山田がPエリ

ア内で反転した際に倒され、VAR判定の結果得たPKを自ら決めて同点とし

た。再逆転の期待を抱かせたが、直後の80分に太田に左サイドから切り込ま

れ思い切りのよいシュートを決められ、これが決勝点になった。

フロンターレは押される中でも先制し、逆転されるも同点に追いついたが、最

後に力尽きた。決勝点を奪われてからの反撃もビルドアップがままならず、筆

者の評価では完敗と記載せざるを得ない内容であった。新潟は無名の選手達が

川崎相手に「失うものはない」とばかりに溌溂としたプレイをしていたように

思われた。ここ2,3年でどこのチームも若手の台頭が著しく、個々の選手の

差が殆どなくなったように思われる。

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